建築設備ってなに?

建築設備とは、建物や施設を快適に、そして機能的にするための装置やシステムのことを指します。
例えば、私たちが住んでいる家や働いているオフィスビルに欠かせない、年中快適な温度にしてくれる冷暖房設備、そして水を供給する配管やトイレなどもこれに含まれます。
これをちょっとした例えでいうと、建築は「筋肉や骨」などの身体を作る部分にあたり、建築設備は「血液や神経」に例えることができます。建物も設備が整っていないと人々が快適に過ごせません。

TTS
Q

建築設備の工事はどんな種類があるの?

建物の快適さや安全性を確保するためには、
さまざまな種類の設備工事が必要です。

以下は、主要な工事の種類です。

  • 空調設備工事

    ・・・ 空調設備工事は、建物内の温度や湿度を調整し、快適な環境をつくる工事です。

    みなさんにとって一番身近な空調設備はルームエアコンです。

    私達が作り上げる空調設備は、冷たい水や温かい水をヒートポンプチラーと呼ばれる様な大きな機械で作って、パイプでビルの各階に設置される空調機に送ります。
    その空調機が、送られてきた冷たい水や温かい水と部屋を循環させる空気と熱交換して、部屋を快適な温湿度に保ちます。

  • 給排水衛生工事

    ・・・ 給排水工事は、建物に衛生的な水を供給し、使った水や汚水を適切に排出するための工事です。

    水道局からのきれいな水を、ビル内の各階や部屋に届けるため、地下や天井内を通る配管が設置されます。
    この配管は、飲み水だけでなく、トイレ、厨房、洗濯などの用途にも使えるように設計されています。

    生活で使用した汚水を安全に処理するため、下水道や浄化槽に流す排水パイプが必要です。
    これらのシステムは長期間機能するよう設計されており、定期的なメンテナンスも重要です。
    給排水システムは、健康で快適な環境を保つために不可欠なシステムです。

  • 消防設備工事

    ・・・ 消防設備工事は、火災から人命や財産を守るための設備を整える工事です。

    消火器やスプリンクラーなど、火災発生時にすぐ消火できる設備を整えます。これにより、初期消火がしやすくなり、火災の拡大を防ぎます。

Q

設備工事のポイントは?

設備工事に携わる仕事の中で特に重要なのが「施工管理」です。

施工管理は、工事を計画通りに進めるだけでなく、
安全に行うための重要な役割を果たします。

そのため、施工管理の業務においては、
以下の4つの管理を徹底することが求められます。

施工管理の4大管理

  • Q:品質管理

    設備が正しく動作するように、
    規格や基準を守って施工を進めます。
    もしミスがあると、後から修正が必要になり、
    大きなトラブルにつながることも。

  • C:原価管理

    工事には材料費や人件費など
    多くのコストがかかるため、
    予算内で工事を進めるように調整します。
    ムダな出費を減らしながら、
    必要な品質を確保することが求められます。

  • D:工程管理

    工事をスムーズに進めるため、
    どの作業をいつ行うかを計画し、
    遅れが出ないように調整します。

  • S:安全管理

    工事現場では事故のリスクがあるため、
    作業員の安全を確保するための
    ルールを守ることが大切です。
    ヘルメットや安全帯の着用、
    危険エリアの明確化などを行います。

Q

職人さんとどうやって協力していくの?

建築設備工事では、多くの職人さんが関わります。
みんなそれぞれの専門技術を持つ腕利きのプロフェッショナルです。

私たちは、職人さんとのコミュニケーションがとても大切です。
良いチームワークを作るためのポイントを見てみましょう。

例えば、オーケストラを考えてみてください。
施工管理者は「指揮者」、職人さんは「楽器隊」のようなものです。

指揮者が楽譜(設計図)を読み、楽器隊に演奏の指示を出します。
しかし、実際に音を出すのは楽器隊です。
良い演奏(工事)をするには、みんなの力が必要です。

では、施工管理者が職人さんと協力するためには
どうすれば良いのでしょうか?

  • 1

    事前の打ち合わせ

    事前の打ち合わせでは、工事が始まる前に、施工管理者と職人さんが集まって話し合います。

    • 何を話すの?:工事の内容やスケジュール、役割分担を確認します。
    • なぜ重要?:全員が同じ理解を持つことで、品質・安全のトラブルを減らします。
  • 2

    現場でのコミュニケーション

    現場でのコミュニケーションは、工事中にお互いに連絡を取り合うことです。

    • 何をするの?:問題があったらすぐに指示を出して対応します。
    • なぜ重要?:即座に問題を解決することで、工事がスムーズに進みます
  • 3

    職人さんの意見を尊重

    職人さんの意見を尊重することは、彼らの経験を活かすことです。

    • どうするの?:職人さんが提案したアイデアや意見を聞いて、一緒に考えます。
    • なぜ重要?:職人さんの知識を活かすことで、より良い工事ができます。
Q

設備工事施工管理のスゴイところ!

設備工事の施工管理は、魅力ある仕事です。
建物や人々の生活を支えるための重要な役割を担っています。

では、具体的にどんなところがすごいのか見てみましょう!

  • 全体を把握する視点

    施工管理者は工事全体を見渡し、計画から完成までを監督します。
    交通整理のように、様々な作業がスムーズに進むように導く存在です。
    この役割があるからこそ、工事は秩序を保ちながら進行します。

  • チームワークの促進

    施工管理者は職人さんたちと一緒に働くため、良いコミュニケーションを心がけます。
    指揮者のように、各々の技術を引き出し、すばらしい工事を作り上げます。
    このチームワークが工事の質を高めます。

  • 問題を即解決する力

    工事中には予期しないトラブルが付き物です。
    施工管理者はいつでも冷静に対応し、すぐに解決策を講じます。
    一瞬の判断が工事の行方を決定づけるのです。

  • 安全を守るプロ

    施工管理者は作業員の安全を第一に考えます。
    危険を未然に防ぎ、みんなが安心して働ける環境を提供します。
    これにより、工事現場は安全で、作業に集中できます。

  • 持続可能な未来を築く

    最新の省エネ技術や環境対策を取り入れた設備工事が求められる時代。
    施工管理者として、新しい技術を学びながら、より良い建物づくりに貢献できます。
    自分たちの手で、未来を少しでも良くする役割を果たしているのです。

施工管理社員の
1日の流れを見てみよう!

  • 朝礼

    8:00

    品質・安全のポイントを
    作業員さんと確認。
    現地KYも忘れずに。
    今日も一日ご安全に!

  • 午前休憩

    10:00

    作業員さんは午前休憩。
    私たちは作業の進捗や
    安全不備がないか
    チェックします。

  • 工程会議1

    11:00

    建築工事や電気工事との
    調整会議です。
    現場によっては
    13時からの場合も。

  • ランチタイム

    12:00

    1時間のお昼休憩。
    ゆっくり疲れを
    癒しましょう!

  • 工程会議2

    13:00

    午前の工程会議の結果を
    自社の協力会社さんへ伝達。
    また、自社の詳細工程も
    確認していきます。

  • 午後休憩

    15:00

    作業員さんは午後休憩。
    私たちは作業の進捗や
    安全不備がないか
    再度チェックします。

  • 現場作業終了

    17:00

    その日の仕事の
    進捗情報や、
    片付け状況を確認!

  • 業務終了

    18:00

    最後の現場巡回を終え、
    事務所で社内会議を行い
    その日の作業は終了!
    残業をするもありますが
    メリハリをつけていきましょう!

    本日も
     お疲れ様でした!